かご作り
脱衣かごを作るべく、試作として小さなかごを作ってみました。材料には、全国のどこにでも繁殖している葛(くず)の蔓(つる)を選びました。皆さんも一度は目にされていることと思います。秋の七草でもあり、漢方薬にも使われていますね。奈良県の吉野の葛は有名ですが、私は、吉野山で吉野本葛から作られた葛もちや葛切りをいただく機会を得ました。透明感が素晴らしく心が洗われるような逸品でした。
(↓吉野山でいただいた葛もちと葛切り)
さて、かご作りですが、まずは採取してきた蔓を干して乾燥させます。数ヶ月後に水に浸けて戻し、砧(きぬた)で叩いて平らに柔らくします。あとは、作る大きさに合わせて長さをカットし、山葡萄の蔓で編んだかごなどを参考に編んでいきます。
完成してみると、見た目は山葡萄で作ったかごに近い感じになりました。花入れなどの小さなものでしたら作れそうですが、脱衣かごのような大きなものを編むのは気力と体力が必要ですね。かご職人の皆様には頭が下がります。せっかくですのでこの試作品は、待合室のカウンターに置き、治療院カード入れとして使うことにしました。
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