高麗家住宅・高麗神社の桜を拝見してきました。
本日、日高市の高麗(こま)神社と高麗家住宅を訪れ、見事な桜を拝見して参りました。
今回訪問を決めたのは、NHKテレビの天気予報で、高麗家住宅の桜が満開だというニュースを見たのがきっかけです。
高麗家住宅は、東日本の民家の中では古い形を遺している極めて貴重な例とされ、昭和46(1971)年に重要文化財に指定されたそうです。しかし、傷みがひどくなっていたため、昭和51(1976)〜52年にかけて根本的大修理が行われ、現在の姿は、建設当初の姿を復元したものということです。
高麗家は、高麗神社の神職を代々勤めてきた旧家で、その住宅の建築年代は、慶長年間(1596〜1615年)と伝えられているそうです。建物は、茅葺きの入母屋造りの平入り※で、間取りは土間と5つの部屋で構成されています。
※ 平入り:建物の大棟に平行な面すなわち平に入口のあるもの(広辞苑)
そのおもむきのある住宅のかたわらに寄り添うようにして、樹齢400年の枝垂れ桜が見事な花を咲かせていました。巨木なのですが、第一印象は大きいというよりまず優しさを感じ、次に、400年生きて来た風格・重みを感じました。高麗家住宅の桜からは、”生”への有り難ささえも感じられ、訪れた方々は皆、色々な角度から桜の巨木を飽くまで眺めていました。悠久の時を懸命に生き抜いた上でなお花を咲かせるというのは、何も語らずとも、こんなに優しく訴える姿となれるのだと、身の引き締まる思いでした。
高麗家住宅は、高麗神社の奥に位置します。
高麗神社の神職を務めた高麗家の住居として建てられたものだそうです。
高麗神社の境内にも、樹齢300年のひがん桜がありました。
高麗神社から車で5〜10分程度のところにある、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)で有名な巾着田(きんちゃくだ)も訪れました。
こちらの桜はこれからというところでしたが、菜の花と、桜の蕾の淡いピンクが、春の訪れを思わせ、お天気にも恵まれ、良い行楽となりました。
新型コロナウィルスで大変な世の中となりましたが、気を緩めず皆で乗り越え、返って素晴らしい2020年としたいものです。
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